
オペレーターの視認性を向上、事故を未然に防ぐズームカメラ
カメラで「30倍」、モニターで「5倍」、最大「150倍」ズームを実現。クレーンの吊り荷付近の状況や遠くて見えない死角をズーム機能で確認し、オペレーターの視認性を高めて事故を未然に防止します。
最大150倍ズームで吊り荷付近を拡大映像
ラフタークレーンやガントリークレーンなど、オペレーターが吊り荷付近の状況を確認しにくい場合でも、30倍ズームカメラと5倍ズームモニターの組み合わせで最大150倍の拡大が可能です。
振り子機構でカメラが常に下向きを維持
ブームに設置したカメラが振り子機構で吊り荷を常に追尾。吊り荷周辺の状況を正確に把握でき、安全性が向上します。
AI人検知警報機能(認識率95%以上)
吊り荷と人の接触・挟まれ事故を防ぐため、AI搭載カメラが5〜200mの範囲で人を検知し、0.3秒でモニターに枠内表示するとともに警報音で操縦者に危険を知らせます。
足踏みスイッチでモニター操作不要
足でズーム操作ができるため(左:ズームイン/右:ズームアウト)、作業を止めずに確認でき、作業効率が向上します。
完全ワイヤレスで配線工事不要
カメラとモニターはWi-Fi 2.4GHzで接続(通信可能距離 最大150m)。カメラの電源は付属バッテリー(フル充電で約15時間稼働)のため、ブームへの配線工事が不要です。
デモ動画 — ズーム映像とAI人検知の動作をご確認ください
最大150倍ズームによる吊り荷付近の拡大映像や、AIによる人検知の様子など、ZWGC-1001Sの実際の動作をメーカー公式のデモ動画でご覧いただけます。
デモ機の貸出
デモ機の貸出も行っております(通常貸出期間:到着から3日間・送料往復お客様負担)。お問い合わせフォームまたはお電話にてご連絡ください。
主な仕様
| 品番 | ZWGC-1001S |
|---|---|
| カメラ | ZC-001(30倍ズーム・IP69K・DC10〜32V・有効画素数1920×1080) |
| モニター | WLRM-NWP-HD7(録画機能付き7インチワイヤレスモニター) |
| バッテリー | 付属バッテリー(フル充電で約15時間稼働) |
| 通信距離 | 約60m(環境により変動) |
| NETIS登録番号 | KT-260016-A |
| NETIS登録技術名称 | AIによる画像判定機能付きクレーン用ズームカメラ |
| ズーム | 最大150倍(カメラ30倍×モニター5倍) |
| 可視距離・AI検知距離 | 5〜200m(認識率95%以上) |
| 通信方式 | Wi-Fi 2.4GHz(通信可能距離 最大150m) |
| 動作温度 | -20℃〜70℃ |

国土交通省 新技術情報提供システム(NETIS)登録技術
NETIS登録情報
登録番号:KT-260016-A
AIによる画像判定機能付きクレーン用ズームカメラ
クレーンブーム先端に取付けた専用カメラより吊荷真下付近の状況をズーム機能で撮影した画像を元に、AIによる画像判定機能で判定し、運転者に画像と警告音で注意喚起できる技術です。
| NETIS登録番号 | KT-260016-A |
|---|---|
| 登録技術名称 | AIによる画像判定機能付きクレーン用ズームカメラ |
| 対象品番 | ZWGC-1001S(カメラ、モニター画面及び周辺部品一式) |
| 分類 | 共通工(その他)/共通工(情報化施工) |
| 区分 | システム |
| 開発会社 | 株式会社TCI(単独開発・産) |
| 開発年 | 2024年(令和6年) |
| 登録年月日 | 2026年7月27日(令和8年7月27日) |
| 収集整備局 | 関東地方整備局 |
| 技術提供可能地域 | 全国(制限なし) |
| キーワード | クレーンの吊荷/運転者視認性/誘導員の死角をカバー/安心・安全/情報化 |
技術の概要
- 何について何をする技術?
- クレーンブーム先端に取り付けたズームカメラの撮影画像を運転席のモニターに表示し、クレーンの吊荷及び吊荷下の安全確認ができます。
- ズームカメラは回転する振り子機能により常に下向きを維持でき、足踏みスイッチでズーム操作ができます(左:ズームイン/右:ズームアウト)。
- AIによる画像判定機能により吊荷下の作業員を検知し、モニターに作業員を枠内表示するとともに警告音で注意喚起します。
- 従来はどのような技術で対応していた?
- クレーン運転者及び誘導員による目視確認。
- 公共工事のどこに適用できる?
- クレーンを使用する工事。
- その他の特長
- 誘導員の目が届かない上空の吊荷の安全確認を、運転者自身がモニターで行えます。
- モニターでズームカメラの撮影画像を確認し、吊荷の異常の有無や荷役の安全な遂行を監視できます。
- 人間の形状等を学習したAIが、吊荷下付近の作業員を検知します。
- カメラとモニターの通信はWi-Fi 2.4GHz、通信可能距離は最大150mです。
- 技術の提供は販売です。取付・設定は株式会社TCIにて行います。
仕様(NETIS登録内容)
ZC-001(ワイヤレスズームカメラ)
| 有効画素数 | 1920×1080 |
|---|---|
| 動作温度 | -20℃〜70℃ |
| 保管温度 | -30℃〜80℃ |
| 動作電圧 | DC10V〜32V |
| 防塵防水 | IP69K |
| ズーム倍率/最大ズーム所要時間 | 30倍/7秒(アップダウン同時間) |
| 可視距離・AI検知対応距離 | 5〜200m |
WLRM-NWP-HD7(録画機能付き7インチワイヤレスモニター)
| 画面サイズ | 7インチ |
|---|---|
| 動作温度 | -20℃〜70℃ |
| 保管温度 | -30℃〜80℃ |
| 動作電圧 | DC10V〜32V |
| 消費電力 | 約10W |
| 解像度 | 1024×3(RGB)×600 |
| 防塵防水 | 非防水(運転席内設置) |
新規性及び期待される効果
- どこに新規性がある?
- 従来の運転者・誘導員による目視確認に、クレーンブーム先端のAI画像判定機能付きズームカメラと運転席モニターによる確認を加えました。
- 期待される効果は?
- 上空からの吊荷状況を正確に把握でき、運転者及び誘導員の死角をカバーできることで安全性が向上します。
- カメラで撮影した作業員をAIが検知しモニターに枠内表示するとともに警告音を発することで、運転者に注意喚起でき安全性が向上します。
- その他
- カメラ30倍×モニター5倍で最大150倍のズームが可能です。
- AIに人の形や動きを学習させることで、マンホールや蓋などと人を区別して検知できます。
- カメラ内蔵のAIアルゴリズムで人物を検知します。
- 最小距離5m〜最大距離150mまでの認識率の精度は全て95%以上です。
適用条件・適用範囲
- 自然条件
- 動作温度:-20℃〜70℃の範囲内。
- 悪天候時には検出性能が15%ほど低下します。
- 現場条件
- ズームカメラ設置スペース:幅120mm×奥行180mm×高さ261.8mm以上。
- モニター設置スペース:幅213.06mm×奥行66.1mm×高さ137mm以上。
- 適用可能な範囲
- 150倍までのズーム画像を用いた安全確認。
- ズームカメラの可視距離及びAI検知の対応距離5m〜200mの範囲内の安全確認。
- 特に効果の高い適用範囲
- クレーン運転者及び誘導員の死角箇所の安全確認(例:壁越しの吊荷など、目視確認と無線連絡では全体の把握が困難な状況)。
留意事項(施工時・維持管理時)
- 施工時
- ズームカメラがブーム先端部に固定されていることを確認してください。
- モニター画面でズームカメラが吊荷を撮影できているかを確認してください。
- 稀に電波干渉によりペアリングが途切れた場合は、干渉の影響が解消して復旧するまでお待ちください。
- 維持管理時
- カメラのレンズに汚れが付着している場合は、綺麗に拭き取ってください。
- その他
- モニターは付属のリモコンでも操作できます。
- モニターの電源はシガー給電です(電源直取り用の配線タイプにも変更可能)。
- ズームカメラの電源は付属のバッテリーからとります(フル充電での持続時間 約15時間)。
- 人がモニター画面に対して0.5%の大きさに収まらない場合、AIが人を検知できないことがあります。
従来技術との比較(活用の効果)
| 項目 | 活用の効果 | 比較の根拠 |
|---|---|---|
| 安全性 | 向上 | 上空からの吊荷状況を正確に把握でき、運転者・誘導員の死角をカバー。AIが作業員を検知し枠内表示+警告音で運転者に注意喚起できるため |
| 工程 | 同程度(0%) | クレーン作業の安全確認に要する時間的な差はないため |
| 経済性 | 同程度(-0.5%) | 本システム購入・取付費を要するため(比較従来技術:運転者及び誘導員による目視確認) |
安全性検証実験(実験等実施状況)
- 実験概要
- 実施日:2024年9月11日/場所:大阪府大阪市(コンテナふ頭)
- 目的:ズームカメラ使用時の視認性と、AI画像判定による人の検知を検証。
- 方法:地上のコンテナを吊荷に模し、ラフテレーンクレーンでカメラを地上から5m及び200mの位置にして確認。
- 実験結果
- 5m及び200mの位置にある吊荷の状態を上空目線から確認、及び人の検知ができました。
- AI画像判定は、モニターサイズ基準55ピクセルで人の特徴(頭・背中等)を捉え、0.3秒で枠内表示と警報音により人を検知できました。
- 考察
- 上空からの拡大画面表示により、従来課題であった運転者・誘導員の死角をカバーできることを確認。
- AI画像判定による人の検知により、従来はできなかった運転者への注意喚起が可能になることを確認。
施工方法(本体稼働:吊荷の危険箇所確認)
- ① クレーンの吊荷周辺に誘導員を配備する。
- ② 本システムを備えたクレーンのエンジンを始動する。
- ③ クレーン用ズームカメラ及びモニターの電源を入れ、吊荷及び吊荷下を確認できるようにする。
- ④ クレーン運転手が吊荷の異常発生に備え、荷役の安全な遂行を管理できるようモニターも利用して吊荷を監視する。
